• 創業明治39年。日本一綺麗な仲卸。
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小人閑居して不善を為す

 毎度湯川です。いよいよ7月、夏ですね。海だ、プールだ、バーベキューだ、って話題にするには本日は天気が悪すぎました。で、インドア的な内容で。

 弊社のホームページ開設にあわせて、社員一同の名刺が一新されましたが、以前のバージョンで、社員各人のコトバを印刷したものがありました。結局実現しませんでしたが、私も入社当時、一応考えました。

 「好きな言葉三題

  義を見て為ざるは勇なきなり

  巧言令色鮮(すく)なきかな仁

  小人閑居して不善を為す」

40代のオッサンが思いつくのは中国古典の言葉ばかり。ネタにもなるかと先日書店で関係する本を購入しました。

 左は中国古典文学研究の泰斗、白川静による漢字のお話。本当は白川先生の名著と名高い『孔子伝』を探したんだけど、なかったので(オッサンは、最近の書店はなっとらんと憤慨)。右は私が上で挙げたような古典の名句がいーっぱい載ったもの。質・量とも日本最大(たぶん)の漢和辞典の編者、諸橋轍次が著者ということで、名前買いしました。

 最近読書もしてなかったし、大学者の重厚な語り口も久しく読んでなかったもので、すらすらとは読めませんが、膨大な研究量を土台にした断言(~は~である)が痛快で、これを肴に今夜も一杯。時間ができれば仕事と関係ないことばかりしてしまいます。

 「小人閑居して不善を為す」(フツーのつまらん人間に時間ができてもロクなことはせん、という意味)とは私のことを言っているのです。