毎度湯川です。本日の当店の菌茸(きのこ)コーナーも、商品の置き場所に困るようになってきました。何も知らない私は、いろいろ出る度に弊社の菌茸担当、万松が誇る大ベテランの長谷川に質問してきました。
「タモギ茸ってダシがよく出るらしいけど、シメジの濃い味がするんですかね。」
「うーん、知らん。」
(オイオイ)
「ヤマブシ茸ってどうやって調理するんですかね。」
「熱入れると溶けるらしいぞ。」
「じゃあどうするんすかね。天麩羅にしたらどうなるんでしょ。」
「どうなるんやろな。」
(オイオイ)
あまり食べることに興味のなさそうな長谷川ですが、昨日食べたという「霜降り平茸」がうまかったと話しておりました。「俺はシメジはあんまり好きやないけど(オイオイ)、あれはうまかった。」
シメジ嫌いのハセさんも感激した品物、私もまだ食べたことがないので、1度ためしてみます。
さて、私が今まで食べた中でもっともおいしかったキノコは、小学生のとき、今は亡き祖父がどこからか手に入れた天然のシメジです。普段見るシメジとはまったく違う、きれいなキノコの形で、家族一人に1本ずつ、吸い物でいただきました。味を覚えているわけではありませんが、衝撃的に「ウマイ」と感じたことをはっきり記憶しています。考えてみると祖父が生まれたのは今から100年以上前。彼にとってはそれがホンモノだということでした。「味しめじ」という言葉も納得です。
本日入荷の我が故郷、奈良県産の「特上」松茸です。祖父の世代にとってはありふれたものだったのかも知れません。「香り松茸」のほうは、衝撃的な経験をした記憶がまだないので、今後の楽しみとします。以上。