• 創業明治39年。日本一綺麗な仲卸。
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さんみつ

毎度湯川です。「3密」という言葉を聞かない日がありません。感染防止の為に避けるべき状況のことですが、元々「三密」というと、弘法大師空海が平安時代に開いた真言宗(密教)においては最も大切な三つの修行のことを指したはずです。
ヒマなので本棚にたまたま残っていた本から空海の言葉を写してみます。引用はこちらから。
「凡そ瑜伽(=ヨーガ)観行を修習する人は、当に須らく具に(まさにすべからくつぶさに)三密行を修して、五相成身の義を証悟すべし。言う所の三密とは、一つに身密とは契印を結んで聖衆を召請するが如き、これなり。二に語密とは、密かに真言を誦して、文句をして了了文明ならしめて、誤謬なきが如きなり。三に意密とは、瑜伽に住して白浄月の円満に相応し、菩提心を観ずるが如きなり。」
お寺に参拝に行くと、祀られている仏様の前に、それぞれの仏様に対応して、両手を組み合わせて作る「印」の形と、口で唱える「真言」(ナンヤラカンヤラそわか、とか、100パーセント意味不明の呪文)が掲示されてることがあります。あれが、「身密」と「語密」の具体例。「意密」は、真言宗では満月の掛け軸を見つめて瞑想する修行があり、そういったものが具体的な修行の一つのようです。
参考:テレビのコメンテーターとしても有名な精神科医の名越康文氏の著書
名越氏は実際に真言宗の行をしているそうです。

ところで、この本はなかなかイカしたタイトルだと思います。世の中不穏だからこそ、このタイトルのような疑問は忘れないようにしたいです。
私自身は呪文を唱えたり瞑想したりしてませんが(実家の宗派は真言宗とは別の伝統仏教ですが、私が子供の頃、田舎の祖母が、キンピカの寺に住んで車を何台も持っている住職から、十万円もする健康マットを買わされてるのを見てから帰属心は全くありません)、家族に仏様の塗り絵をしてもらってます。
密教的には仏様を華やかに飾ることは「荘厳する」といって大事な行為(のはず)です。
以上。